駄文生産

長続きしますように

ペンケースの中のお守り

 オンライン授業くそ。パソコンで文字を打っているときはwordばっかでくそつまらん。最近は授業のノートもプリントもiPadに取り込んでいるからノートとか全然開かなくなったけどフランス語はノートに書いているからまだペンとか蛍光ペンとかは使う。多分オンライン授業じゃなくなったら紙の手帳も使っていくことになるからペンケースを使わなくなる日は来ないんじゃないか。

 

 私のペンケースの中には北野神社のお守りが入っている。私は基本的にあらゆる宗教と距離を取りたい(大学受験では考慮しなかった模様)ため、お守りが自分の手元にあるなんておかしいのだ。クリスマスツリーとか初詣とかとは無縁だし祖父の葬式も真言宗豊山派だったことから祖父の死を嘆く前に「この経の意味は何なんだろう…」と考えてしまうのだ。

 

 私がお守りを買ったのは高2の修学旅行のとき。4日の旅行中3日雨の鬼畜修学旅行の最終日、太宰府天満宮で買ったものだ。バケツをひっくり返したかのような大雨の時点で参拝の意味ゼロだろ、なんて思ってはいたが友人に「雨すごいし参拝飛ばして土産屋で通りもん買ってようぜ」と言ったら本気で怒られた。お守りも買わないでいようとしたら「いや買っとけよ」と言われて買ってしまった。あまりにも雨がひどくて不機嫌だったからすれ違った男子高生の集団に「どこ高校っすか~ww」と言われて「関係ないですよね」とキレたのは八つ当たりです。東京の家に帰ったら九州に大雨警報が出ていたというニュースが出ていたのが修学旅行のクライマックス。

 

 そんな太宰府天満宮のお守りは多分高校のカバンの中に突っ込んであった気がする。絶対に神頼みなんてしないという意思の表れだったかもしれない。では自分のペンケースの中のお守りはどこから来たのか。答えは高校の演劇部顧問の先生にもらったものである。少し演劇部の手伝いをしたらもらった、それだけである。おまけに先生には高2のとき現代文を教えてもらっていただけの関係。けれど「大学で勉強頑張ってね」みたいなことを言われてもらったお守りはなんとなく邪険に扱えず、ペンケースの中に入れてある。多分私がまだ落単したことがないのも、あのお守りのおかげかもしれない。