駄文生産

長続きしますように

化粧について

 

 私は化粧を最近し始めたので偉く言えることではないが、化粧は強制されるものではない限り楽しいものだと思っている。というのも、去年までは化粧は社会のマナーで女性にだけ課せられているという認識から「絶対に化粧なんてしたくねえ」と意地になっていた。塾講バイトをするにあたって半ばヤケクソで化粧手順を覚え始めたが、最近になってその面白さに気付き始めたのだ。

 

 きっかけはバイト先(美容部員さんが多くいるドラックストア)の休憩室でのこと。いつもはブラウンのアイシャドウをしていた方がオレンジのアイシャドウに色を変えただけで印象がすごく違って見えた。そこから休憩室で化粧を直す美容部員さんを見ては「眉の長さで印象が全然違う」「チークを塗りなおすだけで顔色が明るく見える」など化粧の面白い要素を次々に発見することができた。実際に自分で化粧をすると自尊心が上がる気がする。

 

 巷ではメイクをすることが女性にとって身だしなみを整えることと同じであると同義である側面があるのは就活などからもよくわかるだろう。ここで言いたいのは、男性も同じようにメイクをするべきだと強制するのではなく、化粧をしたい人が勝手にすればいいという話である。なぜ女性だけが顔を清潔に保っていても素顔に加工をすることを強制されなければならないのか。前に友人が「大学生になったら化粧しなくちゃいけないから~」と笑いながら言っていたが、社会的圧力以外の何物でないと悲しくなった記憶がある。確かに化粧は慣れたら数分でできるのだから、こんなブログを書いてお気持ちを表明するなら社会に求められる化粧をした方が丸く収まる。これは間違いない。

 

 それでも、「化粧をした方が社会に順応しやすい」というのは、たとえ事実だとしても「女性はニコニコしていた方がいい」「物静かな方がいい」「何も言わないで黙っていればいい」と抑圧に繋がってしまうのではないか。私はウザがられたとしても自分の嫌なものには嫌と主張をしていきたい。中高時代からこんな調子なので、私を感情的で見苦しいと思った周りの人は何人もいると思うが、時間がかかって体力を多く要しても納得できないものに声を上げていく方が幸せなのだ。声を上げて仲間を得るために勉強は必要不可欠だとも思うが…。