駄文生産

長続きしますように

オンライン授業不向き、怪しい雲行き

 東京都が大学にオンライン授業を要請しているのが辛いので嘆きます。自分はビックリするくらい合わなかった。成績が上がったとか、今まで単位が取れなかったのに単位が取れるようになったとか、大学の授業が全てオンライン化されてプラスに働いた人もいればもちろん働かない人もいるはずである。

 もちろん大学生活の1年目はパンデミック前のため(当たり前だが)全科目対面授業だった。そんな当たり前を味わえていた自分はかなり幸せだったと心から思うし、1つ下の学年には本当に頭が下がる。オンライン授業が合わなくて「大学向いていなかったんだ……」と思っている人に、オンライン授業が合わないだけで対面授業だったら全然大丈夫!!ってことも多いにあり得るのではないかと伝えたい。ここではオンライン授業がなんで自分に合わなかったのかを書いていく。現在春休みのためだいぶマシになったが、GPAは2を切っている。

 

1.家がオンライン授業環境ではない

 都内実家在住、もう字面は恵まれた人のソレである。しかし自室は広くないし北向きで日当たりも悪い。まず家自体がコンパクトなので親が見ているミ〇ネ屋がクリアに聞こえる。そもそも親との仲も良くはないし実家の稼業がコロナ禍の打撃を受けているため明るい環境ではない。自分がオンライン授業で絶望しているときもまた、赤字で親は頭を抱えている。ストレスフルな負の相互作用が家族で出来上がっちゃったわけである。

 そもそもズームを用いた授業では当たり前のように指名し発話が求められるが、気楽に話せる環境なんてカラオケに行くくらいしか思いつかない。自室で話すことは大体親に聞かれているしひとり暮らしの人だって壁が薄い人も多いんじゃないのか?カラオケで授業を受けろってことなのか。冗談じゃないそんなんじゃアルバイトをいくらしたって足りない。

 

2.人と話すのにハードルが上がった

 高校3年生の夏休み、自分は高校の系列大学の図書館で勉強していた。制服を着て学生証を見せれば入れてくれるなんてうれしいサービスであったが、同級生が基本的に予備校に行っているため私以外に図書館に高校生がいない。家を出て図書館で勉強し家に帰る日々が30日続いたのだが、1番辛かったのは友達と話せない点だった。「みんなストイックに勉強をしているのに私がなんかするのも申し訳ない……」と遠慮がちになっていた。たまに学校に行ったときに友人に会うと勉強そっちのけで話しまくっていた。

 家で授業を受けるというのは、なんの工夫もしない限り孤独な作業になる。先生も反応が見えなくて辛そうだった。ズームの授業も退出すればそれで終わりである。対面授業だったときは授業の前後に話すことが可能であった。今日あったこととか、愚痴とか、くだらないことを話してケタケタ笑う時間を簡単に取れない。もちろん電話をして話すこともあったが、授業の前後に話していた時間には到底及ばない。自分は人と話すのが好きか嫌いかの二択だと好きな方だし、できれば人と延々と話していたいのに会って話すのを控えてなんてそもそも無理な話。アルバイト先でする業務上の会話すら愛おしくなってしまった。

 そういえば、毎回800字の課題を課す他学部他学科の授業があった。正直最終レポートも3600字くらいあったし時間がかかったが毎週フィードバックをくれた。「よく書けています」「○○の部分についての内容が不足しています」……60人近くが受講していたしさすがに教授だけでしていたとは思わないが、その授業の課題をしている時間が幸せだった。オンライン授業でよかった思い出。

 

3.課題ができない

 まず家で勉強ができない。人に見られていないとネットサーフィンに平気で数時間費やしてしまう。気づいたら時が過ぎているので寝る時間も遅くなる。その割に課題に着手すらできていないしそもそも自分の課題すら把握できていなかった。この調子で授業も順調に欠席を重ねていたのだったのだ。高校のときは1回寝坊した以外登校していたし大学の授業も結構出席していた方だったのに。基本的にアルバイト以外自宅軟禁状態であったため単調な日常にメリハリをつけられず、学科の友人に助けてもらいまくりながら生きていた。

 家にいたらまずい、そんなのはずっと前から気づいていた自分も地区の図書館や大学の施設が制限されて途方に暮れたわけである。秋学期は大学も予約をすれば入れたらしいが、気づいたら予約をする元気もなくなっていた。正直この段階で課題どころじゃなかった。カウンセリングと心療内科の受診をしていなかったら、自分はどうなっていたのだろう。

 

 という感じで色々複雑に絡まって限界を迎えていた。死にたくないけど生きたくない、こんな生活はもう嫌だと毎日文字通り泣いて過ごした日々にはもう戻りたくない。辛くて辛くてしょうがなかった。でも友達は心配してくれるしゼミの先生は4月まで休んでと言ってくれた。なんでこんなどうしようもない自分に優しいのか。バイトも2つしていたのを1つ辞めた。最近はきちんと寝ているし2月にはカフェで課題をすればどうにかなることを覚えた。カフェでコーヒーを飲んでレポートをするためにアルバイトをしているといっても過言ではない。

 対面授業をすることに大学は結構頑張っているらしいし、このまま対面で押し切ってほしい。大体権力側もお願いばかりしないで金くれよ。去年度なんてまともに大学行ったの健康診断くらいだからな。まあ確かに私が怠惰だったのも大いにあると思うが、本当に辛かった。オンラインが不向きの学生を救済してくれ、頼んだぞ。