駄文生産

長続きしますように

miwaの歌で泣いた

 miwa、数々のヒット曲を飛ばす有名なシンガーソングライターだ。私にとっては中高の卒業生で勝手に親近感を抱いている。彼女の「片想い」という楽曲はその中高の先生がモデルだと知って爆笑しながら聞いたりしていた。校則で芸能活動が禁止されていたにもかかわらず、高校時代にライブ活動を積極的にしていて挙句の果てには慶應に推薦で行ったという話は彼女のポテンシャルの高さを物語るいい事例だろう。でも担任をしていたという先生は「あんまり大きな声で言えないけどmiwaのファンなの♪」と言っていた。教室で歌を聞いたときあまりにも感動してしまったという。その先生は定年かなんかでもう中高にいないからいいだろう。

 

 見てもわかるように彼女にあまりいいイメージはなかったが、今日お風呂上りに見たMステで歌っていた「DAITAN!」という曲で少し泣いてしまった。毎週見ているドラマの主題歌で何回も聞いているはずだが、改めて歌詞を見て2番まで聞く機会は今まで無かった。

「女子力はクサリだ」

「急がなくちゃ 私らしくいられる明日へ」

というフレーズは2番以降のものだが、1番では「女子力はムダです」というフレーズが同じメロディーの部分で「女子力はクサリだ」というフレーズになっている。人間である前に女として括られることはめちゃくちゃ辛い。miwaもそう思う瞬間が多くあったんだろうな~。

 

 女子校から共学の大学に進学したことで、女であることを自覚させられる場面が増えた。幸い自分の周りはそうでもないが、家族や親せきからは「女性」としての振る舞いを期待される。異性と付き合ってほしいだとか、結婚して子供が生まれたら、いいお嫁さんに、もっと女らしい服を着てメイクしろ、ヒールの靴を履けなんて言われたり…。そういえば前に大学でひざ丈の層と足首の層の2層仕立てのスカートを履いていたら、「そのスカート、エロいな」と言われたことがある。言われたときは「あ~足が見えているからね」なんて笑って流したが、今思えば気持ち悪くてしょうがない。恨むならスカートではなく言ったそいつを恨むべきだが、そのスカートは捨ててしまった。

 

 所詮こうやってブログでしか愚痴として吐き出すことはできない。家庭的で気配りができる人を「女子力が高い」と昔はよく言ったものだが、きっとまだ「女子力」として女に期待される意味の分からないものは多いだろう。フェミと嘲笑する人もいるが、選挙権すら21年の差があった国で女の身体で生きるのはキツイ。電車の広告で女性グラビアの写真を見るたびに「女は性的消費していいもの」と言われているような気がしていた。誰でも見られるところで性的な、いわゆるエロと呼ばれるコンテンツで目に付くのは女性ばかり。モノじゃないんだからサ…とため息をつくことも多い。

 

 女子力はクサリなのは間違いないが、私にとっては女であることがクサリである。だからといって男社会を女で乗り切る保守のサッチャーや某都知事のようにはなりたくない。就活をしたら、就職をして働くようになったら私はどうなるのか。私らしくいられる明日が来るように頑張りたいな…なんて思いながらゼミの個人計画書を書く。