駄文生産

長続きしますように

まるっとホットクックだ!(夢日記)

 バイト終わりに イヤホンを探すため、大きな電気屋さんに寄った。イヤホンを見に行ったはずなのに気づいたら調理家電コーナーにいた。実家暮らしで料理は完全に母親に任せているため、私が調理家電を見る必要はない。 けれども、なぜか私はホットクックのコーナーの前にいた。1個数万円する高額商品。「世の中にはこんな便利なものがあるのか~」と感心していた。

 

 「便利だから買った方がいいよ」 と仲間由紀恵が声をかけてきた。 電気屋さんの店員なら分かるが、通りすがりの仲間由紀恵が見るからに金のなさそうな大学生にホットクックを勧めるなんて理解不能である。「私は高校生のときGUで買った服を今でも着ているタイプだぞ、Tシャツの首のところが伸び切っているのが見えないのか?」と思っていると、なんと仲間由紀恵はホットクックをおごると言い出した。

 

 会って数分しか経っていない人に高額な調理家電をおごってもらうわけにもいかない。飲み物とかランチぐらいなら「ごちそうさまです、うーっす」と言えるが、数万円の家電は意味不明すぎる。いくら日本を代表する俳優とはいえ、ほぼ初対面の相手に高額調理家電をおごるなんてぶっ飛んでいる。けれどもタダでもらえるなら欲しい。タダでもらえるなら、風邪とトウモロコシとグリーンピースと駄菓子以外はもらっておきたい。

 

 というわけで、私はホットクックを抱えて駅の階段を降りていた。結構重いし宅配サービスを利用すればよかったが、そもそも自分の金で買っていないのだからそのくらい持ち帰れという話である。でも家にホットクックを置く場所なくない?返品してこいなんて言われたら面倒くさいなあ……と思っていたところで起きた。

 

 家にホットクックはなかったし、仲間由紀恵も脳内の虚像に過ぎなかった。今日ホットクックについて検索したら、新型が出るという発表があったらしい。偶然にもほどがある。私はホットクックを見るたびに仲間由紀恵を思い出し、仲間由紀恵を見るたびにホットクックを思い出すのである。